白内障手術
手術方法
白く濁った水晶体を超音波で砕いて吸引し、人工の水晶体(眼内レンズ)を入れる手術です。
手術前には、視力・眼圧検査などの基本検査に加えて
- 角膜の屈折・曲率半径 (黒目の形状)
- 眼軸長 (目の奥行きの長さ)
- 角膜内皮細胞 (数・形状)
これらの検査でその患者様に最適な眼内レンズを決定し、安全に手術を行える最適な方法を決定します。多焦点眼内レンズ(遠近両用眼内レンズ)も取り扱っていますので、患者様のご要望をお聞きして適応できる目であれば、ご相談の上で対応いたします。
手術は白内障手術装置によりおこない、切開部分は世界最小レベルの傷口しか作らない患者様に負担の少ない方法です。(手術時間10分弱)
ほとんどの場合、点眼で麻酔をかけることから始まり痛みはありません。
1.角膜の縁を切開し、水晶体を包んでいる膜に孔を空けます。
この部分には血管等が無いので切開時に出血することはありません。
2.超音波白内障乳化吸引装置の超音波で、濁った水晶体をくだき乳化します。
こなごなになった水晶体とそのまわりにある皮質部分を吸い出します。
3.眼内レンズはやわらかい樹脂でできているので、折りたたむことによって小さな角膜の切り口から挿入できます。
角膜の切り口は眼内圧で自然に閉じるため縫う必要がなく、自然にくっつきます。
手術を受けられたあと
手術後のご注意
- 手術後約1〜3ヶ月は、医師の指示にしたがい点眼薬を使用する。
- 手術後は約1週間は、入浴を避ける
- 眼の状態が落ち着くまでは直射日光から眼を守る
白内障
白内障とは
白内障の多くは加齢とともに現れる老化現象のひとつで、水晶体(レンズ)のたんぱく質が白や黄色に濁ることが原因で進行すると視力が低下し日常生活に支障をきたします。
発症は40歳代から進行し80歳以上はほぼ100%の人に症状が現れるといわれています。
白内障の症状
眼の中の水晶体(レンズ)が濁ることで次のようなさまざまな自覚症状がでてきます。
このような症状は中年期から徐々に進みます。
白内障の治療
治療方法としては薬物療法と手術です。
薬物治療
一度濁った水晶体は透明にすることは現状できません。軽度の症状ならば点眼薬や飲み薬の服用で進行を遅らせる方法をとります。
手術
手術の方法を簡単にご説明すると、濁った水晶体を取り除き人工の眼内レンズを挿入するというものです。
近年の手術方法は数年前と比べて飛躍的に進歩を遂げています。当医院は常に最新の手術機械と改良を重ねたオリジナルの手術器具を導入して、より安全におこなうことを心がけています。
白内障手術への取り組み
当医院では白内障及び緑内障を専門分野としています、中でも白内障の日帰り手術は累計2,000眼を超えました。
手術というとほとんどの患者様は怖いとおっしゃられますが、安心して受けていただけるように術前の的確な検査・診断と、手術の衛生面を徹底していますので術後の経過も良好で安心いただける体制を整えています。
常に最新の白内障手術装置(超音波白内障乳化吸引装置)を使用し手術時間約10分弱の安全な手術をしています。
【手術装置】
最新の白内障手術装置を導入しています。日本アルコン社の現在世界で最も多く使用されている超音波白内障入荷吸引装置CENTURION R Vision Systemです。
白内障が進んだ患者さんにも手術の負担を少なくして、より安全に行うことができます。
また、自動で眼内レンズを一定速度で挿入する「オートサートシステム」を導入しています。
白内障手術は、このような機械を使用することで安全で日帰り可能な手術になりました。
多焦点眼内レンズを選択できます
多焦点眼内レンズは通常の手術で挿入する眼内レンズと違い、近くと遠くの両方にピントを合わせることができる遠近両用眼内レンズです。
白内障手術時に選択できます。